
大河原良雄 日米交流150年委員会委員長挨拶
日米交流150年記念式典の開会にあたり主催者を代表して一言御挨拶を申し上げます。
丁度150年前にあたる1854年(嘉永7年)の3月31日に、横浜の此の地において日本と米国との間で和親条約が署名され、両国間の正式の国交が始まりました。
本日そのゆかりの地において、国務及び公務殊更に御多端の折柄、小泉純一郎内閣総理大臣及びハワード・ベーカー駐日米国大使の御来臨を得て、小池百合子環境大臣、逢沢一郎外務副大臣他、数多くの来賓各位の御列席の下に日米交流150周年記念の式典が盛大に開催されますことは誠に意義深い事であり、また慶賀に堪えないところであります。
顧みますと19世紀初期にアジアには進出を狙う列強の勢力がひしめいておりましたが、江戸幕府は長崎の出島以外に情報入手の途が閉ざされていたにも拘わらず天下の形勢の的確な把握に努め、1853年のペリー米国艦隊の浦賀来航を契機として翌1854年再度来航のペリー提督との間で和親条約を署名いたしました。これによりわが国は200数十年に亘る鎖国を脱して開国の道に踏み切り、明治維新を経て諸外国の文物を導入することにより、近代国家への道を歩むことになりました。
その後の歴史の軌跡に照らして、わが国開国の最初の相手国が欧州の列強でなく米国であった事は極めて意義深い事でありました。
今日わが国と米国との関係は両国間の緊密な連携と協力によって、ベーカー大使が常々表明しておられる如く嘗てない程良好であり、誠に喜ばしいことであります。両国間では安全保障面で密接な協力が進められている外、経済関係も世界第一と第二の経済力に支えられて益々緊密の度を増しております。 今週米国メジャーリーグの開幕野球試合が日本人選手の出場を得て東京で開催された事、そして又日本のアニメ映画や日本食が米国で人気を集めている事等に見られる様に、文化、スポーツ面の交流も近年頓に拡がりをみせております。
私達はこの様に良好な日米関係を所与のものとして等閑視することなく、相互理解に基づく信頼感を一層深めるために官民あらゆるレベルにおいて、不断の努力を重ねていかなければならないものと考えます。
この意味において私共日米150年委員会は日米交流150年という大切な節目にあたり、麗らかな時と共に風もあり波もあった150年の交流の歴史を振り返るとともに特に若い世代の人々が歴史の教えをしっかりと受けとめて、これからの日米関係を更に固める決意を新たにする機会として欲しいものと願っております。
終りに当り、今回の記念行事の実施について後援を戴いた外務省及び横浜市そして温かな支援の手を差し伸べて戴いた関係各方面の御厚意に対し心からの謝意を申し述べさせて戴きたいと存じます。
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