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Last Updated: 01/22/2005


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日米協会所蔵資料の価値

 日米協会は第一次大戦中の1917年、日米親善民間機関として、在京日米両国の有力者によって構想され設立された。初代会長は金子堅太郎、名誉会長には歴代駐日アメリカ大使がなることになっている。日米戦争の期間はもちろん活動を停止せざるをえなかったが、80年以上にわたる日米交流事業に多大な貢献を果たしてきた。

 資料として重要なもののひとつに、協会主催の講演会における演説がある。戦前のグルー大使、戦後国賓として訪れたニクソン副大統領、アリソン大使などその演説はアメリカの対日政策を知るための大きな手がかりとなり、長期的な日米関係の動向把握も可能となる。また、協会が関わった日米交流事業の意義の解明は、書簡、その他の資料により明らかにすることもできる。例えば日米学生会議とその内容、日本海軍がアメリカの軍艦パネー号を誤爆し大問題となった際の協会の積極的な募金活動、日中戦争の際のアメリカ人の意見の聴取など、各界の多様な見解が明らかにされる。

 今回のデジタル化の作業を進めたのは、劣化のおそれのある資料を保管する目的と、研究のための資料として利用価値を高めるためであり、これにより多くの研究者が日米関係の別の側面からの分析に大きな助けになることを信じて疑わない。

池井 優
慶應義塾大学名誉教授